
飲食店などで「スモークフリー/SMOKE-FREE」という表記を見たことがある人もいるでしょう。
『スモークフリー/SMOKE-FREE』の表示を見て、その場所が「たばこOK!」や「喫煙所?」と解釈してしまうこともありそうです。
このように「自由に煙草を吸って良い店である」と解釈してしまうケースが見受けられます。
確かにフリーという言葉には「自由」という意味があります。
しかし、違う意味で用いられてしまうこともあるので注意しなければなりません。
解放という意味で用いられており、煙草の被害にあわないことを示しています。
バリアフリーも同じような使われ方をしている言葉の一つです。
障壁が解放されて、障害がある人でも利用しやすいことを表現しています。
スモークフリーの解釈に迷った場合は、バリアフリーのことを思い出して、本来の意味を思い出すようにしましょう。

また、この言葉が急速に広がっている背景には受動喫煙の問題があります。
受動喫煙とは、煙草を吸っている人だけでなく周囲の人も煙を吸い込むこんでしまう現象です。
つまり、喫煙者が周囲の人にに被害をもたらしていることに他なりません。
実際に煙草を吸うわけではないため、被害はほとんどないだろうと楽観視する人もいるでしょう。
しかし、実際には煙草を吸っている本人よりも、ずっと多量の有害な成分を吸ってしまう場合もあるのです。
つまり、ヘビースモーカーがいる店に入ると、退店するまで体が大きなダメージを受け続ける事態もありえます。
そのような店に入りたいと考える人は多くありません。
煙草を吸わない人にとって他人の喫煙は、迷惑行為以外の何物でもないというのが実情です。
店にとっては集客に関わる重大な課題です。
最近では全席禁煙のお店が増えてきました。
したがって、煙草を吸う人がスモークフリーの意味を勘違いしていると、大きなトラブルに発展しかねません。
また、煙草を嫌う人も意味を誤解していると不利益を被る可能性があります。
煙草の心配をしなくて良い店なのに、勘違いしてスルーしてしまう恐れがあるからです。
両者にリスクがあるので、いずれにしても正確に意味を把握しておきましょう。